厚生労働省は7月26日、平成28年度に行われた監督指導の実施結果をホームページに公開しました。

長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果を公表します |報道発表資料|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000172536.html

主な内容は次の通りです。

【平成28年4月から平成29年3月までの監督指導結果のポイント】

  1. 監督指導の実施事業場:23 ,915 事業場
    このうち、15,790事業場(全体の66.0%)で労働基準関係法令違反あり。
  2. 主な違反内容 [1のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
    1. 違法な時間外労働があったもの:10,272 事業場( 43.0 % )
      うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が月80時間を超えるもの:7,890事業場(76.8%)
      うち、月100時間を超えるもの:5,559事業場(54.1%)
      うち、月150時間を超えるもの:1,168事業場(11.4%)
      うち、月200時間を超えるもの:236事業場( 2.3%)
    2. 賃金不払残業があったもの:1,478 事業場( 6.2 % )
      うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が月80時間を超えるもの:909事業場(61.5%)
    3. 過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの:2,355 事業場( 9.8 % )
  3. 主な健康障害防止に係る指導の状況 [(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業場]
    1. 過重労働による健康障害防止措置が不十分なため改善を指導したもの:20,515 事業場( 85.8 % )
      うち、時間外・休日労働を月80時間※以内に削減するよう指導したもの:14,012事業場(68.3%)
    2. 労働時間の把握が不適正なため指導したもの:      2,963 事業場( 12.4 % )
      うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が月80時間を超えるもの:1,313事業場(44.3%)

※   脳・心臓疾患の発症前1か月間におおむね100時間または発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いとの医学的知見があるため。

詳しくは厚生労働省のページからPDFをご参照ください。

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