会社をはじめとする組織は、「事業」という形で社会、直接的にはお客様に何かを提供しています。

しかし、困ったことに事業というのは必ず古くなる時が来ます。事業の寿命は、長さに違いはあっても、必ず終わりが来るという点では同じです。

その時に備えて、「次の事業」の準備をする必要があります。

それは、今の主力の事業の寿命が来てからでは遅く、できれば今の主力の事業が好調な時に少しずつスタートすべきです。

では、何を手がかりに新しい事業を行なえばいいのでしょうか。

例えば、ドラッカー教授は『非営利組織の経営』で次の様に書いています。

第一に問うべきは、機会は何か、ニーズは何かである。

第二に問うべきは、それはわれわれ向きの機会かである。(中略)

第三に問うべきは、心底価値を信じているかである。

P.F.ドラッカー『非営利組織の経営』p. 8

第一の要件

第一の要件は誰もが意識することではないでしょうか。

平たく言うと、そこにビジネスチャンスがあるのかと言うことです。機会とニーズがないとそもそも事業として成り立つことは難しいでしょう。

世の中の不足を埋めるのがビジネスの基本です。

ただし、よく陥りがちなことが、機会やニーズがしっかりと明確化出来ていないことがあるということです。

第二の要件

第二についてはどういう意味なのでしょうか。

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